高校留学とは、文字通り現地の高校に留学することですが、期間・目的によって「短期語学留学」「交換留学」「卒業留学」の3つのタイプに分けられます。「短期語学留学」は、異文化体験や英語学習を目的とした1ヵ月未満の留学、「交換留学」は、国際交流を目的とした1年間の留学、「卒業留学」は、外国の高校卒業を目的とした長期間の留学です。
将来の進路に大きく関わってくる高校時代を海外で学び、生活することは、語学だけでなく、自立心を養う上でもとても重要な体験になります。生徒一人一人の興味を尊重し、伸ばせる授業形態で学ぶことで、自ら考え、自らの責任で行動することを知り、問題解決能力や、自分の意見を持ち発言することができる力をも養っていくことができます。
この時期を海外で過ごし、学ぶことのメリットは無限大です。 |
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●イギリスの教育制度と留学との関係
イギリスと日本では教育制度が異なるので注意が必要です。イギリスの義務教育期間は5〜16歳で、日本でいう高校1年までが義務教育期間となり、幅広い分野の科目を履修します。色々な科目を学ぶ中で自分の興味のあることや将来やりたいことを見極めることになります。その後義務教育が終わる学年の最終学期にGCSEと呼ばれる統一試験を受け、合格することで義務教育修了の資格を取得、そしてその成績と義務教育最終の2年間の成績が加味され、入学審査や就職の際の判断材料として用いられます。
義務教育修了後、中等教育自体は18歳まで続き、選択肢として、職業訓練コースに進む、専門性の高い職業資格を得るために継続教育機関へ進む、高等教育機関への進学に備えて進学コースへ進む、などがあり、各自の目的なや目標に沿った道へと進みます。大学進学を目指す場合は進学に備える「シックスフォーム」と呼ばれる2年間の課程に進む人が大半です。大学進学にはGCE−Aレベルと言う試験を受けることが必要になるため、「シックスフォーム」ではそれに向けて集中的に勉強します。またそれ以外に、公立の継続教育カレッジの中にもGCE−Aレベル対策の専門コースを開講している学校もあるので、そこで学ぶこともできます。
つまりいつの時点で、何を目的にして留学をするのかによって、中等教育のどの学年に入るか、GCSE受験のためのコースに進むか、どの種類の学校に入学するのか、などが違ってきてしまうため注意が必要です。
日本の中学を卒業後に留学する場合は、GCSE受験のためのコースをまずは受講することになり、その先イギリスでの大学進学を目指す人は、GCE−Aレベル試験受験のため、上記の進学コースで2年から3年学ぶことになります。また、公立校には進学ができないため、私立校(Boarding
School/Independent School)に進学することになります。多くの日本人留学生はいきなりクラスに入ることが難しいため、英語の補習コースを設けている学校、留学生の受入体制がきちんと整っている学校を選ぶことになります。
●学期と期間
イギリスの初等・中等教育の1学年は9月から翌年の7月までです。3学期制が一般的で、1学期は9〜12月、2学期は1〜3月、3学期は4〜7月という形が多く見られます。学期の分け方は学校によってもことなるので個別の確認が必要です。
●入学基準と英語のレベル
学校によって基準が異なり、これといった明確な目安はありません。出願に必要な書類に中には、願書のほか、在学校の成績証明書も必要になるので、成績も加味されるということになります。また学校によって英語力の証明が必要になったり、独自のテストの受験が必要になることも多く、履修したく科目のテストが必要な場合もあり、学校から提出を求められたものを提出して、入学の合否がきまります。
授業についていくにももちろん英語力は必要になるので、英語力に自信のない人は留学生の受け入れが多く、付属の語学コースを持っている学校を選んだり、高校進学に強い語学学校などを選んでまずはそこに入学する方法を選ぶ方が安心です。
●学費
学校によって大きくことなりますし、公立か私立かによっても異なりますが、一般的な目安として、授業料・寮費・食費などで£14,000〜22,000〜位と言われています。
●必要なビザ
学生ビザの取得が必要です。
ビザの詳細や申請方法についてはコチラ
●滞在方法
学生寮もしくはホームステイが主流です。学校によってはどちらかしか提供していない場合もあるため、希望する方は確認が必要です。 |
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